令和3年4月10日(土)、長野市城山公園の旧信濃美術館の地に新たに建て替えられた長野県立美術館がオープン致しました。早速、次女を連れて鑑賞に行って来ました。
 こちらの長野県立美術館新築工事では、弊社も木製建具工事・造作家具工事等を担当させて頂いており、コロナ禍の中でも無事にオープンされた事を盛り上げたいと思い、訪問いたしました。

長野県立美術館と東山魁夷館との繋ぐ連絡通路外観

当日は長野市が長野県独自のコロナ感染レベル「5」と高い事もあり、手で触れる事の出来る、(2階「コレクション展示室」の)『ふれてみて』作品ルームが閉鎖となっていて、障がいのある次女にとって一番刺激が有って喜ぶ展示作品に触れられない事が残念でしたが、(1,2F「展示室1,2,3」での)特別展『未来につなぐ』東京藝術大学による世界の仏教美術のスーパークローン技術での文化財復元レベルの高さに唸らされました。

エントランス脇の特別展の案内

 特別展の次に、B1F「しなのギャラリー」で開催されている岡学園トータルデザインアカデミー(長野市にあるデザイン専攻の専門学校)主催のSDGsに関わるデザイン作品展示を見学、学生のフレッシュな視点、感覚に刺激を貰いました。

B1F・1F 案内図

 1F「オープンギャラリー」では以前の信濃美術館開館当時の50年前からの長野市の街の風景等の展示を見て懐かしく感じ、お隣「交流スペース」でのアニメ的な映像作品には多くの子ども達が見入っていました。B1Fとこの(段落の)1Fの(2つの)会場は無料エリアとなっていて、誰でも作品を見学、鑑賞できる事が嬉しいですね!(喜)

2F 案内図

 その後に3Fに上がって、「カフェ」でキッシュと飲み物を注文。天気も良かったので外の「風テラス」に出て、カフェタイムを満喫しました。こちらのカフェの飲み物で【飲むヨーグルト】が何故かお隣の県群馬県川場村生産の品である事に違和感を感じてしまいましたが、味は濃くて美味しかったですね。

3F 案内図
3F 風テラスから善光寺方向
3F 風テラスから東山魁夷館 正門方向

小休止の後は、「連絡ブリッジ」を渡って、東山魁夷館へ。
連絡通路を渡り始めて、「水辺テラス」から霧状の水蒸気が噴霧されて、あっというまに幻想的な雰囲気に!!  この『霧の彫刻』の一部を下の動画でご覧いただけます。

水庭での霧の彫刻

東山魁夷館は、平成2年に新築開館の後、約2年半の改修期間を経て昨年にリニューアルオープンしています。弊社は東山魁夷館でも約30年前の新築工事時にも、昨年までの改修工事にも木製建具や造作家具の一部工事に携わっております。

東山魁夷館 銘板

東山魁夷館では、飽きの出始めていた次女に引っ張られて、じっくりと鑑賞できる状況ではありませんでしたが、それでも本物の作品からは、胸にグッと来る感覚を感じる事が出来ました。鑑賞を急かしていた(知的障がいのある)次女ですら、大作【静かな楽しさ】の前で一言「凄い!」と言って一瞬足を止めた程です(!?)

旧信濃美術館の姿
旧信濃美術館入口のオブジェ(陶製リング)を東側擁壁に移設

 その後、県立美術館に戻って、「ミュージアムショップ」でお土産や美術館建築&見所の書籍などを購入しました。障がい者割引で入館料が次女も付き添いの私も無料で鑑賞してしまったので、ある程度こちらのショップでお金を落としたつもりです。(自宅に亡き祖父から頂戴した東山魁夷作品【白馬の森】の複製画が飾ってある事から、同じ柄の折りたたみ傘も購入してしまいました。)

長野県立美術館 銘板

 昨年の東山魁夷館の改修工事と今回の長野県立美術館新築工事に携わってみて、32年前の東山魁夷館新築時に父を中心に弊社の大先輩方が携わった現場に再び次代の自分たちが携われた事に、たいへんに感慨深い物を感じています。この伝統を繋いでいって、会社を永続させる事の重みを肝に銘じて、より一層日々精進していこうと決意を新たに致しました。
 

 ショップでも販売されている、八幡屋礒五郎様の七味唐辛子2021イヤーモデル缶(城山動物園開園60周年記念&長野県立美術館オープン記念)をご苦労頂いた社員(全員)分を購入して帰りました。(早速、本日休日出勤してくれた社員に、「○○を担当してくれてありがとう!」と感謝の想いを伝えて手渡しいたしました。)


八幡屋礒五郎様 2021イヤーモデル缶

長野県立美術館並びに東山魁夷館のご隆盛と長野県民に広く、末永く愛される存在であり続ける事を心からお祈りする次第です。

尚、長野県立美術館のHPは下記からご覧いただけます。
https://nagano.art.museum/

P.S
5月22日、夜に県立美術館脇を通った際にライトアップが綺麗でしたので、下記にその写真をアップさせて頂きます。

バス停の掲示板